2015年7月26日日曜日

ガイドラインを盲信してはいけない

Ten things you should consider before you believe a clinical practice guideline.
Jaeschke R, Guyatt GH, Schünemann H.
Intensive Care Med. 2015 Jul;41(7):1340-2. PMID: 25516088


1.臨床診療ガイドライン(CPG; Clinical practice guidelines)は最近発表されたものでなくてはならない。4年も空けば問題があると考えた方が良い

2.実用的かつ行動可能な回答に繋がるような臨床的疑問点が挙げられるべきである。この目的で我々はPICO(Population, Intervention, Comparator, Outcome)モデルを推奨する。

3.”エビデンスのもたらされた年代”を考慮しなくてはならない

4.介入と比較対象は実臨床と関連していなくてはならない

5.アウトカムは患者にとって重要なものであるか判定すべきである

6.望まない効果を避けることはできないのだから、ガイドラインは望まれる結果と望まない結果とを併記すべきである

7.効果の程度を提示するべきである

8.全ての対象に推奨される事項と、ある特定の患者群でのみ推奨される事項とを明確に区別するべきである

9.利益相反について明示すべきである

10.全ての医師が全ての患者に対して同一の治療を提供することを望んでいるわけではないことを明示すべきである

◎ 私見
 ガイドラインを丸暗記しても臨床はできない。信じる前にチェックするべきところがあるでしょうということ。一方で、「ガイドラインなんか意味が無い」とガイドラインを読むことを放り出してもだめ。

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