2020年1月5日日曜日

感染源をどう探すか

De Waele JJ, Sakr Y.
Crit Care. 2019 Nov 29;23(1):386. PMID:31783896

1)疫学…呼吸器感染症と腹腔内感染症が多い
2)病歴…既往歴、手術歴、各種デバイスの使用期間などを詳細に
3)所見…局所所見は感染巣を示唆する有用な証拠
4)画像…術後や原因の良くわからない感染症では腹部CTの閾値を低く
5)検査…腰椎穿刺など。緊急ドレナージが必要な病態は閾値を低く
6)血液…CRPやプロカルシトニンは変化の傾向が大事
7)時相…時間的猶予を考慮した戦略

推奨されるソースコントロールの時期
1)超緊急(1時間以内)…壊死性筋膜炎、CRBSI、創感染ドレナージ、
              腹部コンパートメント症候群を伴う腹腔内感染
2)緊急(6時間以内)…消化管穿孔、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、膿瘍ドレナージ
3)待機的…感染性膵壊死

◎私見
集中治療医にとって感染巣探しは、当たり前のことを当たり前にできるかどうかが問われる大切な営為だと思う。ここには記載がないが敗血症以外の原因で感染症のような症状を呈することもあるので、そちらの知識も必要。

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