Liu Z, Yao S, Zhou Q, Deng Z, Zou J, Feng H, Zhu H, Cheng C.
J Int Med Res. 2016 Dec;44(6):1524-1533. PMID:27856933
Seneviratne J, Mandrekar J, Wijdicks EF, Rabinstein AA.
Arch Neurol. 2008 Jul;65(7):929-33. PMID:18625860
重症筋無力症クリーゼを発症した40名の患者の46のエピソードについて、抜管失敗(再挿管、気管切開、挿管中の死亡)ならびに再挿管に関連する因子を後ろ向きに検討。抜管失敗は44%、再挿管は26%に認められた。男性、繰り返すクリーゼ、無気肺、10日以上の挿管期間は抜管失敗の危険因子であった。低いpH、低いForced vital capacity、無気肺、抜管後のBIPAP使用は再挿管の危険因子であった。無気肺は両者に関与する強い因子であった。抜管失敗も再挿管も、長期ICU在室ならびに在院と関連していた。
Rabinstein AA, Mueller-Kronast N.
Neurocrit Care. 2005;3(3):213-5. PMID:16377831
重症筋無力症クリーゼを発症した20名の患者の26のエピソードについて、抜管失敗(再挿管、気管切開)に関連する因子を後ろ向きに検討。抜管失敗は27%に認められた。再挿管までの時間の中央値は36時間だった。高齢、無気肺、肺炎は抜管失敗の危険因子であった。抜管失敗した症例はICU在室日数や在院日数が有意に長かった。
◎私見
無気肺や肺炎を合併すると抜管は難しくなると言えそう。こういったものを起こさないように丁寧に管理するともしかすると抜管失敗を減らせるのかもしれない。ただし、これらは呼吸筋力を評価しているわけではなく、肺実質が回復過程にある呼吸筋力でも耐えうるような状態になっているかどうかを示すものに過ぎないことに注意が必要。徒手筋力テストや換気メカニクス、呼吸仕事量、呼吸筋のエコーによる評価で呼吸筋力そのものを評価し、抜管失敗を予想できないものだろうか。
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