Sheng-Yuan Ruan et al
Intensive Care Med 2015
ICMに掲載されたLetter
✔ 背景
人工呼吸管理患者の気管チューブ内吸引において、閉鎖吸引システム(CSS)は開放吸引に比べて容易で短時間に済ませることができ、大気圧に開放しないので生理学的変動をきたしづらいことが知られている。ガイドラインでもCSSが気管チューブ内吸引で推奨されている
✔ 気道抵抗との関係
CSSのシースがねじれてしまい、吸引カテーテルが完全に引き抜かれていない状況下では気道抵抗が増加する。特に、内径6mmのような細い気管チューブで気道抵抗上昇が大きい。CSSを使用する際には、カテーテルの位置や換気障害の発生に注意すべきである。
カテーテル挿入長と気道抵抗(文献より引用) |
CSSはよく用いられているが不適切な使用も散見される。こういったことをしっかり管理できているかどうかが「ICUの質」なんじゃないかな。難しい事や新しい事をいたずらにやるのよりも。
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