The ten "diseases" that are not true diseases.
Depuydt PO, Kress JP, Salluh JI.
Intensive Care Med. 2016 Mar;42(3):411-4. PMID: 26130322
3.VAE
ICUの質の評価にVAPを用いる際にはその診断が主観的に行われる点が問題となる。そのため、より客観的で確実なVAEが新しい指標として提案された。しかし、VAEはVAPだけではなく様々な臨床状況を含んだ概念でである。VAEを積極的にモニタする前に、VAEが何を反映し、どのように予防するかについて考えておくべきである
4.Sick euthyroid illness
重症疾患が人体のホメオスタシスにどのように影響するのか真にわかってはいないままに、非重症患者の定義や概念を重症患者にあてはめている。このため、実際の病理学的変化とは別に単に数字のみで診断がなされている。Sick euthyroid illnessと診断された患者のホルモンレベルを正常化させても有効ではないばかりか有害である可能性が指摘されている。
5.相対的副腎不全
重症疾患では副腎機能が障害されることやコルチゾール欠乏に対して補充することが有用であることに疑いはないが、相対的副腎不全という疾患概念についてはまだはっきりとわかっていない。相対的副腎不全を診断する方法がなく、血漿コルチゾール濃度と予後との関係も複雑で、相対的副腎不全に対するホルモン補充も必ず予後を改善させるとは限らない。
◎ 私見
こうやって考えると、よくわからない曖昧模糊とした概念や決着のついていない事柄がICUでは飛び交っているのだなと思う。では集中治療医の存在はどうだろう。やっぱり曖昧な存在なのかな。
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