Puthucheary ZA, Phadke R, Rawal J, McPhail MJ, Sidhu PS, Rowlerson A, Moxham J, Harridge S, Hart N, Montgomery HE.
Crit Care Med. 2015 Aug;43(8):1603-11. PMID: 25882765
✔ 背景
重症患者によくみられる身体機能の低下には早期から始まり速やかに進行する骨格筋量減少が関係している。超音波による肉眼的変化が顕微鏡的変化とどのように関係するかを調査した。
✔ 方法
前向き二施設観察研究。Musculoskeletal Ultrasound in Critical Illness Longitudinal Evaluation (MUSCLE) studyから30人のサブグループを対象として行った。外側広筋(Vastus Lateralis; VL)から得られた組織標本と大腿直筋(Rectus Femoris; RF)の超音波所見を比較検討した。
✔ 結果
筋組織の壊死性変化が認められた患者(n=15)では超音波所見の変化が著明に認められた(+8.2% vs -15.0%)。超音波所見による筋壊死予測のROC曲線下面積は0.74で、医原性の筋障害を除外すると0.85であった。筋膜炎は60%に認められた。
✔ 結論
超音波を用いることで筋線維の壊死や筋膜の炎症を非侵襲的に検出することができる。筋膜炎が先行し、しばしば筋壊死を合併する。重症患者の機能的予後を予測できるかもしれない。
◎ 私見
MUSCLE studyのサブグループで組織所見と超音波所見を比較。超音波所見は組織学的な異常をよく反映していた。骨格筋エコーは結構使えるのかも。簡単だし。どうやって自分の臨床に組み込むかが問題なので、もう少し勉強しないと。
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