2016年4月30日土曜日

超音波による肺内シャントの検出

An ultrasonographic sign of intrapulmonary shunt.
Mongodi S, Bouhemad B, Iotti GA, Mojoli F.
Intensive Care Med. 2016 May;42(5):912-3.PMID: 26650053


✔ 肺エコーは低酸素血症をベッドサイドで診断する際に有用なツールである。組織様所見(Tissue like pattern)が横隔膜上に認められた場合、含気のないconsolidationと定義される。含気のない肺組織が酸素化に与える影響は、低酸素性肺血管収縮や肺内シャントの程度によって決まる。Consolidation内にカラードプラで心拍動に一致する血流のある血管を認める場合、これは肺内シャントである。シャント量を定量することはできないが、このような所見を認めた場合は換気を改善させたり血流を含気のある部位に移動させたりする(つまり、気管支鏡で気道分泌物を取り除いたりリクルートメントを行ったり、腹臥位などの体位変換を行ったりNOを用いる)ことで酸素化を改善することができる。

◎ 私見
 肺エコーをする時に時々見られる所見で、前から気になっていた。介入の効果を視覚的に評価できるという利点もありそう。

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